「カタン」の遊び方完全ガイド 準備・手番の流れ・建設コストをイラストで解説

2026年7月29日 公開 / 2026年7月29日 更新
プレイ人数3〜4人(拡張で5〜6人)
プレイ時間60〜90分
対象年齢10歳以上

「カタン」は1995年にドイツで発表され、世界80カ国以上、3,000万個以上売れているといわれるボードゲームの定番タイトルです。六角形の地形タイルを組み合わせた島を舞台に、資源を集めて道や街を広げ、最初に規定の得点に到達したプレイヤーが勝利します。自分の手番以外でも、他のプレイヤーと資源カードを自由に交渉・取引できるのがカタンの大きな特徴で、これが駆け引きの醍醐味を生んでいます。

実際のカタンの盤面を近くから撮影した写真。地形タイルと、開拓地・道を表すプラスチック製の駒が写っている
実際の盤面の様子(Photo by dograapps / Pixabay

このガイドでは、箱の中身から準備・開拓地の置き方・手番の流れ・建設コストまでを、盤面イラストとともに順番に解説します。ルールを知っていて手番の流れだけ確認したい場合は、目次から飛んでください。

箱の中には何が入っている?

基本セット(3〜4人用)の内訳です。

  • 地形タイルは19枚(森4・牧草地4・畑4・丘陵3・山3・砂漠1)
  • 数字チップは18枚で、2〜12(7を除く)の出目を示します。2と12だけが1枚で、それ以外は2枚ずつです
  • 海フレームは盤面の外周パーツで6枚。「3:1」の汎用港4か所、「2:1」の資源専用港5か所があらかじめ描かれています
  • 資源カードは95枚(木材・レンガ・羊毛・麦・鉱石が各19枚)
  • 建築コマは開拓地5個・都市4個・道15本(プレイヤーカラーごと)
  • 発展カードは25枚(騎士14枚・進歩カード6枚・勝利点5枚)
  • 盗賊の駒 1個、サイコロ 2個
実際のカタンの資源カード5種類を並べて撮影した写真。左から木材(丸太)、レンガ、鉱石(岩)、羊毛(羊)、麦(麦の穂束)
資源カードは5種類。色と絵柄で見分けます。
実際のカタンの建築コマ(プレイヤーカラー1色分)を撮影した写真。上段が都市4個、中段が開拓地5個、下段が道15本
建築コマ1色分。上から都市4個・開拓地5個・道15本です。
実際のカタンの発展カードを並べて撮影した写真。左から騎士、図書館(1ポイント)、進歩カードの発見・街道建設、独占
発展カードの一部。騎士のほか、勝利点になる「図書館」、山札から資源が引ける「発見」など効果はさまざまです。

ゲームを始める前の準備

  1. 海フレームを組み立てます。6枚を組み合わせて外周を作ります。港はあらかじめ描かれているので別途配置は不要です。
  2. 地形タイルを裏返して混ぜ、蜂の巣状に並べます。初めのうちは、砂漠タイルを中央に固定して並べるとやりやすいです(アレンジ方法は後述の「慣れてきたら」を参照)。
  3. 数字チップを置き、盗賊を砂漠に置きます。チップ裏面のアルファベット順に、外側から内側へ反時計回りに1枚ずつ置きます(砂漠には置きません)。この時点ではまだ裏向き(アルファベット面)のまま置いていきます。全部置き終えたら、チップをすべて表向きにして数字を確認し、砂漠タイルの上に盗賊の駒を置きます。
数字チップを置く順番の図解。裏返す前のアルファベット面を上にした状態で、左上のaのタイルを起点に外周を反時計回りにb、c、d…とたどり、内側のリングでm〜rと進んで中心の砂漠タイルのすぐ隣まで到達する矢印付きの図
置いている途中の状態(裏向き=アルファベット面)。aを起点に外周を反時計回りに一周し、内側のリングをたどってrで終わります。
カタンの盤面図解。六角形の地形タイル(森・丘陵・牧草地・畑・山・砂漠)と、各タイルに置かれたサイコロの出目の数字チップ。砂漠タイルには盗賊の駒が置かれている
全部置き終えて表向きにした後。盗賊は砂漠タイルの上に置きます。
  1. 各自、建設コスト表とコマ一式を受け取ります。開拓地5個・都市4個・道15本を、選んだ色で手元に置きます(3人プレイでは赤は未使用)。
  2. 資源カード・発展カードを準備します。資源カードは種類ごとに5つの山にして全員から見える場所に、発展カードは1つの山にして裏向きに置きます。
  3. ボーナスカード2枚とダイス2個を卓上に置きます。これで盤面の準備は完了です。
  4. 手番の順番を決めます。全員でダイスを振り、一番大きい数字を出した人から時計回りに手番の順番を決めます。
  5. 開拓地と道を2セットずつ、順番に配置します。1人目から順に開拓地1つと隣接する道1本を置きます(既存の開拓地のすぐ隣には置けません)。全員が1巡したら、今度は逆順でもう1セット置きます。
  6. 2つ目の開拓地から、最初の資源を受け取ります。隣接するすべての土地から、対応する資源カードを1枚ずつ受け取ります。

開拓地・道の配置ルール

準備の8番目でも触れた通り、開拓地・道の配置には次の3つの決まりがゲーム中ずっと有効です。

  • 開拓地は、自分の道がつながっている場所にしか置けません(初期配置の2つを除く)。
  • 開拓地どうしは道2本分離す必要があります。既存の開拓地・都市のすぐ隣の場所には置けません(道が届いていても、近すぎれば置けません)。
  • 道は、自分の開拓地か道につながる場所にしか置けません。盤面上の好きな場所に単独では置けません。
開拓地を置ける場所・置けない場所の図解。自分の道がつながっていて他の開拓地から十分離れている場所は✓(置ける)。道はつながっているが近すぎる場所、道が届いていない場所はどちらも✕(置けない)
✓✕は「そこに開拓地を置けるか」の例です。左上(✓)は道がつながっていて距離も十分。すぐ下(✕)は道はつながっていても近すぎ、右(✕)は距離は十分でも道が届いていません。

開拓地はどこに置くべきか

2つ目の開拓地でもらえる資源が、そのままゲーム序盤の手持ち資源になります。どこに置くかが、序盤の展開を大きく左右する最初の重要な判断です。

開拓地を選ぶときは、次の4点を意識すると安定します。

  • 出目の出やすさを見ます。サイコロ2個の合計は6・8が最も出やすく(36通り中5通り)、2・12が最も出にくい(1通り)ため、隣接する3タイルの数字を合計した「出やすさ」で選ぶのが基本です。
  • 資源の種類を分散させます。3タイルとも違う種類の資源になる場所を選ぶと、建設の選択肢が広がります。
  • 港へのアクセスも考えます。余りやすい資源の専用港(2:1)や、種類を問わない汎用港(3:1)に近いと交換で困りにくくなります。
  • 3タイル接続を優先します。盤面の外周寄りで2枚しか接しない交点より、3枚のタイルが接する交点の方が資源をもらえる機会が多くなります。

手番の流れ

自分の手番では、次の順番で進めます。

  1. サイコロを2個振ります。出た合計の数字が書かれた地形タイルが資源を生産します。
  2. 資源を受け取ります。そのタイルに隣接する開拓地(1個につき資源1個)・都市(1個につき資源2個)を持つプレイヤー全員が資源を受け取ります。
  3. 交渉・建設を行います。他のプレイヤーと資源を交渉して交換したり、道・開拓地・都市・発展カードを建設したりします。

見落としがちなポイント

資源をもらえるのは手番のプレイヤーだけではありません。サイコロの出目に応じて、該当タイルに接する開拓地・都市を持つプレイヤー全員が資源を受け取ります。

資源が生産される仕組み

たとえば下の写真のように、開拓地が「丘陵」「山」「森」の3タイルに接している場合を考えます。サイコロの合計が5になれば丘陵からレンガを、2ならば山から鉱石を、9になれば森から木材を受け取れます。接する3タイルぶん、資源を受け取れるチャンスがあるということです。

カタンの資源生産の仕組み。丘陵・山・森の3タイルが接する頂点に開拓地が置かれ、サイコロの出目に応じてそれぞれのタイルからレンガ・鉱石・木材を生産する様子
接する3タイルぶん、資源を受け取れるチャンスがあります。出目の合計がタイルの数字と一致すると、そのタイルから資源が1個生産されます。

資源の交換(交渉・交易)

自分の手番で資源を交換できるのは、サイコロを振ったあとの「交渉・建設」の段階だけです。サイコロを振る前に交易を持ちかけることはできません。手持ちの資源カードが8枚以上あると盗賊で7が出たときに半分を捨てなければならないため、振る前に減らしておきたくなりますが、その場合でも順番は変えられません。

交換の方法は主に3つあります。

  • 他のプレイヤーとの交渉は、欲しい資源と引き換えに自分の資源を好きな比率で提案し、全員が合意すれば成立します。
  • 港での交易は、自分の開拓地・都市が港に接している場合に使えます。専用港(2:1)なら同じ資源2枚を出して他の資源1枚と交換でき、汎用港(3:1)なら同じ資源3枚を出して他の資源1枚と交換できます。
  • 銀行との交易(4:1)は、港を持っていなくても誰でも使えます。同じ資源4枚を銀行に出せば、他の資源1枚と交換できます。

どの比率で交換する場合も、出す資源はすべて同じ種類でなければなりません。木材2枚とレンガ2枚を合わせて4枚にする、といった交換はできません。

建設コスト

建てるもの必要な資源効果
木材 ×1、レンガ ×1開拓地を置ける場所を広げる
開拓地木材 ×1、レンガ ×1、麦 ×1、羊毛 ×1資源を生産する拠点(1勝利点)
都市(開拓地から昇格)麦 ×2、鉱石 ×3同じ場所の生産量が2倍になる(2勝利点)
発展カード麦 ×1、羊毛 ×1、鉱石 ×1山札から1枚引く(効果は様々)
カタンの建設コストの組み合わせ早見表。道は木材とレンガ、開拓地は木材・レンガ・麦・羊毛、都市は麦2枚と鉱石3枚、発展カードは麦・羊毛・鉱石を1枚ずつ必要とする
資源カードの組み合わせで見ると、何を建てるにはどれとどれが必要かが一目でわかります。

発展カードを使うときは、いくつか制限があります。1ターンに使えるのは1枚までで、購入したその手番のうちには使えません(勝利点カードは公開せず持っておくだけなので例外です)。使うタイミングはサイコロを振る前でも振った後でもかまいませんが、1ターンに1枚までという上限は変わりません。

盗賊(サイコロで7が出たとき)

サイコロの合計が7になった手番では、資源は生産されません。代わりに次の処理を行います。

  1. 手持ちの資源カードが8枚以上あるプレイヤーは、その半分(端数切り捨て)を捨てます。
  2. 手番のプレイヤーは盗賊の駒を好きな地形タイルに移動させます。盗賊が置かれたタイルは、以降そのタイルの数字が出ても資源を生産しなくなります。
  3. 盗賊を置いたタイルに隣接するプレイヤーから1人を選び、そのプレイヤーの資源カードをランダムに1枚奪います。

盗賊は「相手の強い拠点を止める」「自分の弱いタイルに移して被害を減らす」など、駆け引きの中心になる要素です。

勝利条件

合計10勝利点に到達したプレイヤーが、その時点で勝利します。

  • 開拓地は1つにつき1点
  • 都市は1つにつき2点
  • 最長交易路(5本以上つながる道を持つプレイヤー)は2点
  • 最大騎士力(発展カードの「騎士」を3枚以上使ったプレイヤー)は2点
  • 発展カードの「勝利点」カードは1枚につき1点(公開せずに持てる)

最長交易路・最大騎士力は「早い者勝ち」ではなく奪い合いです。条件を満たしている間だけ2点が入り、他のプレイヤーがより長い交易路・多くの騎士を達成すると、そのプレイヤーへ2点ごと移ります。

実際のカタンの「最長交易路」「最大騎士力」ボーナスカードを並べて撮影した写真。それぞれ2ポイントの特典と、条件を満たした他プレイヤーに渡す旨のルールテキストが書かれている
最長交易路・最大騎士力のボーナスカード。条件を満たした人が持っている間だけ2点が加算され、他の人がより長い・多いプレイをしたら奪われます。

初めのうちは、①出目の出やすさを意識した開拓地選び、②資源の偏りすぎを避けること、③無理のない交渉、の3点を押さえるだけでも安定して遊べます。基本セットに慣れてから、拡張セットや発展カードの細かい効果を覚えていくのがおすすめです。

慣れてきたら

基本のルールに慣れてきたら、地形タイルの並べ方に次のようなアレンジを加えてみるのもおすすめです。

  • 地形タイルを混ぜるとき、砂漠タイルも含めてすべてランダムに配置してみます。砂漠を中央に固定する基本の並べ方に比べると盤面バランスは多少崩れますが、資源を生み出す交点が多い中央付近を砂漠がふさがなくなる分、全体的に資源を獲得しやすくなり、ゲームの進行が速くなります。
  • 一方、数字チップは規定の順番どおりに置くことをおすすめします。地形タイルとは違い、数字チップは付属のルール通り、裏面のアルファベット順に外側から内側へ配置するのが基本です。この並び順は、出やすい数字(6・8など)や出にくい数字が偏って隣り合わないように設計されたものです。ランダムに配置してしまうと、出やすい数字の生産タイルが特定のプレイヤーに集中するなど数字の偏りが生まれやすくなり、ゲームバランスが大きく崩れる「クソゲー」化を招きかねません。

よくある質問(FAQ)

2人でも遊べますか?
ルール上プレイ自体は可能ですが、基本セットの対象人数は3〜4人です。カタンの醍醐味である他プレイヤーとの資源交渉・取引が、2人だとほぼ成立しなくなってしまうのが理由です。
3〜4人までしか遊べませんか?
基本セットは3〜4人用ですが、「5-6人拡張」を追加すれば5〜6人でも遊べます(拡張単体では遊べません)。