「カタン」攻略ガイド 初期配置・資源バランス・騎士・交渉で勝率を上げる
「カタン」攻略ガイド 初期配置・資源バランス・騎士・交渉で勝率を上げるをお届けします。ルールはひと通り覚えたのに毎回思うように勝てない、という人のための一段階踏み込んだ内容です。基本ルールをまだ確認していない場合は、先にカタンの遊び方完全ガイドを読んでおくとスムーズです。
初期配置がすべてを決める
カタンで一番大事なのは、初期配置です。序盤の交渉も中盤の建設方針も、結局は最初に置いた2つの開拓地の質でほとんど決まってしまいます。ここでは「出目の出やすさ」と「資源のバランス」という2つの軸から、初期配置の考え方を掘り下げます。
出目の出やすさを数字で見る
サイコロ2個の出目の合計は、数字によって出やすさがまったく違います。組み合わせの数がそのまま出やすさになるので、まずは分布を数字で押さえておきましょう。
こうして見ると、6・8を含む開拓地がいかに強いかがわかります。逆に2・12はほぼ出ないので、そこしか触れない開拓地は避けたいところです。
資源のバランスと「麦」の重要性
出目の次に意識したいのが、資源の種類のバランスです。中でも一番大事な資源は麦です。麦がなければ、開拓地も都市も発展カードも建てられず、作れるのは道だけになってしまいます。麦を制すものはカタンを制す、と言ってもいいくらい重要な資源です。
| 建てるもの | 必要な資源 | 効果 |
|---|---|---|
| 道 | 木材 ×1、レンガ ×1 | 開拓地を置ける場所を広げる |
| 開拓地 | 木材 ×1、レンガ ×1、麦 ×1、羊毛 ×1 | 資源を生産する拠点(1勝利点) |
| 都市(開拓地から昇格) | 麦 ×2、鉱石 ×3 | 同じ場所の生産量が2倍になる(2勝利点) |
| 発展カード | 麦 ×1、羊毛 ×1、鉱石 ×1 | 山札から1枚引く(効果は様々) |

表を見ても、麦が絡まない建設は道だけだとわかります。麦が入ってこない手番は、資源をどれだけ持っていても道を延ばす以外の選択肢がなくなってしまいます。

初期配置で覚えておきたい小技もあります。1つ目と2つ目の開拓地でレンガと木材が同じ数字に揃っている場合は、あえてその両方を押さえておくのがおすすめです。レンガと木材は道を建てるためのセットで使う資源なので、別々の数字でバラバラに手に入ると、片方だけ余ってしまいがちです。余った資源は流通量も少ない場合には、狙われやすく、手札の上限枚数を超えた場合には盗賊のときにも捨てる羽目にもなります。同じ数字で両方が入る配置なら、その数字が出るたびに道の材料がセットで揃うので、資源を余らせずに立ち回れます。
必勝パターン①レンガ・木材で序盤を制す
初期配置でどの資源を中心に取りに行くかで、大きく分けて2つの必勝パターンがあります。1つ目はレンガと木材を中心に据え、道を延ばしながら開拓地を増やしていくパターンです。
序盤は圧倒的に強い動きですが、目立つぶん狙われやすく、後半の得点力に欠けるのが弱点です。開拓地だけを建て続けても最大5点にしかならず、最長交易路を確保しても7点止まりです。つまりこのパターンでも、都市化か発展カードによる加点が必ず必要になります。道を伸ばす先に鉱石のタイルを見据えておくと、後半の失速を防ぎやすくなります。
必勝パターン②麦・鉱石で得点を隠す
2つ目は麦と鉱石を中心にするパターンで、こちらの方が圧倒的に強いです。鉱石3枚と麦2枚があれば都市化ができます。
初期配置で置いた開拓地は、ゲーム開始後に新しく置く開拓地よりも良い位置を確保できていることがほとんどです。その開拓地を都市にするということは、新しい開拓地を1つ置くよりも大きな利益を生むことになります。この戦略だと初期の開拓地2つが都市になった時点で4点止まりに見えますが、実際はそこで終わりません。発展カードを絡めることで戦略に幅が出るからです。発見のカードは好きな資源を2つ獲得できるので開拓地を建てる後押しになりますし、街道建設のカードを使えば、この戦略では貴重な道を一気に2本建てられます。
騎士は発展カードの中で最も多い枚数が入っている分、ハズレ枠のように見られがちですが、盗賊を動かして相手のカードを奪えば木材やレンガも手に入りますし、3枚以上使えば最大騎士力で2点が手に入ります。レンガ・木材パターンの相手は後半になるほど鉱石が必要になるので、こちらから交渉を持ちかけたときに素材を引き出しやすいのもこの戦略の魅力です。
このゲームで大事なのは、いかにして得点を隠すかです。発展カードは本来1ターンに1枚しか使えませんが、図書館などの勝利点カードだけはその制限を無視して、自分のターンならいつでも使えます。そのため、まだ終わらないだろうと油断していたところに、都市2つ・最大騎士力・勝利点カード4枚といった隠れた得点で、突然ゲームが終わることもあります。
| レンガ・木材型 | 麦・鉱石型 | |
|---|---|---|
| 強い時期 | 序盤 | 中盤〜終盤 |
| 主な得点源 | 開拓地・最長交易路 | 都市・最大騎士力・勝利点カード |
| リスク | 目立って狙われやすい、後半の伸びが弱い | 序盤の立ち上がりがやや遅い |
| 弱点への対策 | 鉱石タイルを見据えて道を延ばす | 発展カードで得点を隠しつつ幅を持たせる |
羊はどう使う?
羊毛はレンガ・木材型でも麦・鉱石型でも使いますが、実は一番不要になりがちな資源です。開拓地を建てるときと発展カードを引くときにしか使い道がないので、優先して集める資源ではありません。
メェ…資源が偏ったときの長期戦
たまに、素材が偏っていて麦などの重要資源が誰にもほとんど入らないゲームに当たることがあります。木材・鉱石・羊毛のような組み合わせばかりで何も建てられず、4:1の交易を目指すしかないのに、手札が8枚を超えたところで盗賊が出てしまう、というケースです。
こうした盤面で強いのが専門港です。専門港を押さえれば2枚で好きな資源と交換できますし、流通量の多い資源で交換できるので交易も成立しやすく、独占などのカードで回収もしやすくなります。


「騎士」を制する者がカタンを制する

初期配置の話に戻りますが、たとえば5・8・10の3タイルにまたがる開拓地はかなり強い部類です。サイコロ2個の合計が5になる確率は約11%、8は約14%、10は約8%なので、合計すると約33%、およそ3回に1回はこの開拓地から何かしらの資源が入ります。2つ目の開拓地は1つ目ほど良い場所には置けないので、2つ合わせるとだいたい約56%程度の強さになるイメージです。
このとき、8のマスに盗賊が置かれると、その約14%ぶんの生産力がまるごと止まります。2つの開拓地を合わせた約56%程度の生産力のうち、およそ4分の1が一気に消える計算です。同じマスを複数の開拓地・都市で共有している場合は、インパクトはさらに大きくなります。しかもそのタイミングで、ランダムに資源カードまで奪われます。カタンは狙われ続けると、勝つのが限りなく難しくなるゲームです。
その中で騎士カードを大量に持っていれば、自分に置かれた盗賊を好きなタイミングで動かして防御に使えるだけでなく、他プレイヤーの一番強いマスを妨害する攻めの一手にもなります。麦の分布にも注目してください。よくあるケースとして、12や11のような出にくいマスと6のような出やすいマスに麦が分かれ、出やすい麦マスの周りに開拓地が集中することがあります。ライバルの麦マスに盗賊を置いて止めておけば、他の資源がどれだけ集まっても交易を使わない限り道しか建てられなくなります。
7が出るたびにせっかく盗賊が自分のマスから動いても、次の手番でまた戻ってくる。そう思うと厳しいものがあります。騎士を持たない限り、盗賊の動き先はいつも相手任せになってしまうからです。
最長交易路は、あえて先に取らない
慣れてきたら、最長交易路をあえて早いうちに取りにいかない、という選択肢も持っておくといいです。公開されている得点が9点のようにゴールへ近い数字で足踏みしていると、他のプレイヤーから集中的に狙われます。とくに最長交易路は奪い合いになりやすい要素なので、道を伸ばし合う消耗戦に発展しがちで、勝った方も負けた方も大して得をしない展開になりやすいです。
それよりも、公開点数は7点あたりで止めておき、手札に隠し持った発展カードで一気に決めにいく方が安全です。最長交易路で2点、そこにその他1点を上乗せして同じタイミングでまとめて宣言すれば、他のプレイヤーが動く隙を与えずに上がれます。とくに街道建設のカードを持っていると、資源を使わずに道を2本一気に伸ばせるので、直前まで気づかれずに最長交易路を狙いやすくなります。決定打として最後まで取っておくイメージです。
ただし、油断していると最長交易路を先に他のプレイヤーに取られてしまうこともあります。道のネットワークだけは水面下で伸ばしておき、いつでも最長交易路を宣言できる状態は作っておきましょう。
実際に筆者は、公開点数がたった3点の状態から一気に上がったことがあります。勝利点カード3枚、騎士を使った最大騎士力2点、資源カードで道を伸ばした最長交易路2点、合わせて7点分の隠し玉が一度に開いた形でした。さすがにここまで極端な例は珍しいですが、それだけ、狙われた時点で不利になりやすいのがカタンというゲームです。
交渉で得する立ち回り方
交渉がうまくいかないという人は、1枚と1枚の交換ばかりしていないでしょうか。貴重な資源はみんなが欲しがるので、1枚に対して3枚出してもらうくらいの交渉でも、意外と成立することが多いです。
コツは、相手が今何をやりたいかを観察しておくことです。直近どの出目が出たか、どの資源を獲得していたか、次の行動にどの資源が足りていないかを見ておくと、交渉の主導権を握りやすくなります。たとえば木材が欲しいと言うプレイヤーから、自分が欲しかった羊毛を渡すと持ちかけられたとします。ここで即座に反応せず、木材を渡せばその人の開拓地が完成するはずだ、でも手札が5枚あるならもう1枚くらい不要なカードがあるはずだ、と考えてみてください。そう読めれば、羊毛だけでなく、もう1枚の資源カードまで引き出せる可能性があります。
ここまでは普通の資源交渉の話ですが、これとは別に、発展カードの独占を絡めた小技もあります。

独占カードを使った小技
独占は、指定した資源を手札に持っているプレイヤー全員から、その資源を強制的に集められる発展カードです。事前に「麦をあげるので木材をくれる人はいませんか」と声をかけておき、そのうえで独占の対象を麦に指定すると、木材を実質タダで手に入れられます。効果的ですが、繰り返すと周囲から強く警戒される戦略でもあります。
これらの考え方は、実際に何度かプレイしながら体に染み込ませていくのが一番の近道です。まずは初期配置で出目の確率と麦のバランスを意識するところから試してみてください。
よくある質問(FAQ)
- レンガ・木材型と麦・鉱石型、結局どちらの戦略が強いですか?
- 総合力では麦・鉱石型が上ですが、初期配置で確保できたタイル次第で使い分けるのが実践的です。レンガ・木材型は序盤の伸びが早い一方、後半は都市化を目指すのが定石です。開拓地を都市に昇格させると、その開拓地の駒が手元に戻ってくるので、空いた駒を使ってまた新しい開拓地を置けるようになります。
- 羊毛はまったく重要ではない資源ですか?
- 開拓地の建設と発展カードの購入には必ず必要になるので0にはできませんが、他の資源に比べて優先して集める必要性は低い資源です。
- 拡張セットや発展カードを使わなくてもこの攻略法は通用しますか?
- はい。この記事は基本セットの標準ルールを前提にしています。5-6人拡張でも考え方の土台は同じですが、資源や港の奪い合いがより激しくなります。
